精神科病院の当直①

だんだん気温が上がってきたのでこんな話しを。

まだ、医者になってすぐの時です。
大学病院に勤務していたのですが、大学からのお給料はけっこう少ないので、勤務後にある精神科の病院に当直に行ってたんですね。
精神科の病院は駅から離れていて山のふもとで他は何もないようなところでした。
大学の業務が終わってから遠くの病院まで移動していたのでその精神科の病院に着いたのは20時過ぎ。
それまで待機してくれていた先生と申し送りをし当直室に行きました。
少し休んで検食をとります。検食ていうのいわは病院食で患者さんが食べているのと同じです。
本当は患者さんより早く食べて毒味をし食中毒等を予防するうそみたいな大事なものなのです。
検食は病院の監査でも重視されていて感想書いてなかったりいつ食べたのか時間が書いてなかったりすると激しく指摘されるので病院監査対策の重要事項の一つです。

また、大事な当直業務として夜間21時頃に病棟をまわり変わりがないか確認して必要なら指示を出すという業務があります。
検食していると早くも21時そろそろ行くかなと思っていると電話がなります。ブー、ブー。

つづく。