病院での不思議なお話②

認知症で寝たきりのMさんでしたが、自宅から病院が近いこともあり、毎日のように旦那さんが面会にきていました。

旦那さんは細身で長身でありとても穏やかな方でした。面会といってもコミュニケーションは難しく、Mさんの顔をふいたり洋服をもってきたりといった感じでした。旦那さんは毎日のように面会にきてましたから、今日はさむいですね、とか、風邪ひかないように、とか、簡単な話でしたがいつもするようになりました。

話をしているとMさんご夫妻は子供さんはいるようですが、独立しており、夫婦は2人の生活であったようです。
一人暮らしである、Mさんの旦那さんは病院に奥さんの面会にくることが習慣になっているようでした。

そんな、ある日、Mさんの娘さんから病院に連絡があり、Mさんの旦那さんが倒れて総合入院になったこと。しばらく面会にいけないため、必要なことは娘さんにしてほしいとのことでした。

つづく。