大雪の夜の話①
今週は何年に一度の寒波がきているとけっこうニュースになっていますよね。
毎日寒いだろうなあ、と思い過ごしていたらふと思い出した話がありました。
私が研修医をしていたのは出身である長野の病院で、研修プログラムに地域医療実習というものがありました。
長野はいくつも小さい村があるのですが、そこで1週間実習とお手伝いをするということです。
ちょうど私の地域実習は冬でした。
小さい村役場の片隅についている診療所でお手伝いをしている感じです。
そこの村の医療機関はそこ一つですから内科や整形外科や皮膚科も1人でみなといけません。
そこに1人先生がいましたからあくまで研修として手伝いをする感じでした。
待合室は村の高齢者がいっぱいで午前の外来は忙しかったです。
午後は車で往診をしていました。
長野の外れの村で高齢者も多く体が不自由であったり寝たきりで診療所まで来れない方も大勢いたのです。
夜まで往診し、自分の車で私は村の保養所に宿泊するといった生活を2週間しました。
そうそう、私が研修してたのは15年以上前であり、村の前のトンネルを超えると携帯が使えない状況でした。
つづく。