休職から復職へ。

働き方改革が宣言され久しくなりましたがそれでも人手不足からの長時間労働やストレスが高くなれない仕事からメンタル不調になる方は多くいます。

当初は業務の調整等をすすめますがあまりに状態が重いと相談する力がなかったり出勤する力が残っていない状態の方の診察もします。その際はやはり心身ともに休ませるべく職場から離れる事を優先し休職をおすすめします。休職は3か月位が多い印象があります。当然、その方により数週間だったり半年だったりする場合もありますね。

最初の1か月は十分休むこと、次の1か月で外出や活動で体を慣らすこと、3か月目は復職すべく通勤練習や頭のトレーニングに図書館等で勉強してもらい回復具合を確認していきます。

ただ、どうしても上司や同僚とコミュニケーションがうまくいず仕事を断れなかったり、回復したと思っても実際復職すると十分でなく再休職となる方もおりその際はリワークという復職リハビリを提案しております。

リワークとは施設によりプログラムは異なりますが勤務時間に合わせて通所し職員さん、利用者さんといった多くの方と接して復職を目指す集団プログラムです。

みなさん参加する当初は半信半疑であったりもしますがプログラムを終了すると必ず何かを得て自信を持ち復職し、また定着されます。再発予防に加え、休職する前よりもより柔軟に働き方がかわる自己啓発の面もあるかと思います。

本当は就職して数年後にみなさん利用すると今までの働き方を振り返りこれからの働き方が変化があるためおすすめしたいですが数ヶ月のプログラムなのでなかなか全員というわけにはいかないようです。

もし、休職から復職の際は一つの選択肢として考えてもいいかもしれません。

先日、リワーク東京より講演の依頼がありましたのでリワークについて考えてみました。

吉祥寺いろはメンタルクリニック 日比慎太郎