甲子園決勝戦
本日は甲子園決勝戦が行われている。大阪桐蔭高校と金足農業高校はタイプが違う二校であるがどちらも接戦を勝ち抜いた2校でありこれまで並大抵の練習じゃなかったと思われます。選手はみな輝いていますよね。
私が通っていた高校から市営球場は結構近く高校野球の予選はそこでやっていたのでよく授業を抜け出して見に行っていた。実は中学校の同級生の小田くんはなかなか野球が上手で長野県でも甲子園常連の松商学園に進学した。高校生になってからは野球の練習のために会わなくなったけどどこか気にはなっていた。
私が高3になった時当然小田くんも高3で最後の大会であった。そして、2回戦で母校と小田くんの通う松商学園は対戦するのである。寮に入っていた小田くんとは全く連絡は取っておらず試合に出ているのかポジションすら分からない。
同級生には松商学園に友達がいる事は告げないまま授業を抜け出し試合を見に行った。
緊張しながらスコアボードを見たがそこには小田くんの仲間はなかった。残念であったが試合は一方的に松商学園ペースで負けたなというゲームであった。そんな状況で最終回についに小田くんが代打で出るのである。9点差で試合は決まっているしチャンスでもない。記念だろうか、そんなムードであろうか。
体が大きな小田くんはブンブンパッドを振りながらバッターボックスに入る。なかなか打ちそうである。
ピッチャー振りかぶって一球目投げた。いきなりデッドボール!小田くんはデッドボールで塁に出たがなかなか複雑だった。すぐに試合は終了となり小田くんはその後の試合にはなぜかベンチにも入らなかった。どんな事情かわからないが小田くんの夏は終わったのである。
その後、小田くんとは会っていない。実家の理髪店をついだのだろうか。そんなことを久しぶりに思い出しました。
吉祥寺いろはメンタルクリニック 日比慎太郎