3月11日に福島県にいた話③

だんだん福島県にいた話も長くなり久しぶりの更新となりました。飽きてしまった方すみません。では続きをみてみます。

3月11日はほぼ寝れませんでした。私がいた病院は夜間救急をやっていたのでケガをした方が大勢いらっしゃいました。目の前には無事であることがわかり泣きながら抱き合って喜び家族もいらっしゃいました。まるでドラマみたいだなとなぜか冷静にのんきな自分に不思議になりました。翌日は土曜日でしたが病院が開く時間になると薬がなくなる患者さんがいらっしゃいました。私は来れない内科の先生の代診でとにかく話を聞き2週間分同じ薬を出すという作業を続けました。それまで電子カルテでしたが機能せずには紙のカルテに書きました。緊張状態が続いていたのあまり眠気は感じません。1日休まず処方外来を行いました。その間も揺れは続いており船の上みたいにぐらぐら揺れてました。もう揺れてるのか揺れてないのが区別がつかない状態です。18時過ぎには外来も落ちつき夜は救急外来を手伝いました。地面は割れており食事はぬるいお湯で作ったカップスープとお粥を食べました。その日もバナナ型のソファで寝ましたが前日よりは眠れた気がします。このままどうなるんだろ、いつに帰れるのか分からず、新幹線も不通のままどうしていいか分からずまた1日終わりました。

夜は不安でしたが翌日突然の転機が訪れます。吉祥寺いろはメンタルクリニック 日比