メラトニンについて

毎日寒い日が続いていますね。皆さまいかがお過ごしでしょうか?最近は天気が良いのがありがたいですが雨が降らず乾燥が続くとインフルエンザや風邪が流行りやすくなります。雨が降るとウイルスも雨とともに落ち浮遊しなくなるため少なくなるようです。

さて表題のメラトニンですが、これは脳の松果体から分泌されるホルモンです。メラトニンは体内時計に影響し、夜間に主に分泌されます。日光にあたることで日中メラトニン分泌は抑制されます。夜間眠れなかったり昼夜逆転傾向にはメラトニンがちゃんと分泌されないと体内時計が正常に働かなかったりします。寒く外出はしにくいですが睡眠のためにも外出や難しい場合にもカーテンをあけ室内でも日光を浴びることは大切ですね。

ただこのメラトニンは年齢が上がるにつれ減少します。高齢者が朝早く起きてしまったり睡眠が十分とれなくなるのもメラトニン減少の影響も考えられます。実は睡眠時間の平均は学校や仕事をしている若い世代より高齢者の方が短かったりします。

日内リズムに影響するメラトニンは大事にしたいですね。実はメラトニン分泌に相応するロゼレムという薬は日本では認可されてます。メラトニンは海外ではドラッグストア等で取り扱いもあるようです。睡眠薬内服が厳しく時差ぼけになりやすいパイロットやCA もメラトニンは可能だとか聞いたことはあります。

今日はちょっとまじめな話でした。

吉祥寺いろはメンタルクリニック 日比慎太郎