昨日テレビをみると記憶がなくなった方が自分は誰なのかわからず情報を求める番組をしていた。
なんとなく観てしまう。
ある日突然気づくと自分が誰なのかわからない。
やらせなんじゃないの?なんて意見もありますが何人か同様の方の診察をさせて頂いた事はあります。といっても記憶喪失の専門ではないのですが。
今までの事を全く覚えていないという状況は全生活史健忘といい、病名では解離性障害となります。
今までどう生きてきたのか、自分の名前や年の記憶がないといっても、赤信号は止まれとか日本語や切符の買い方は覚えているんですね。
おそらく脳の防御反応として耐えられないくらいのショックがあった時に最後の手段としてショックを忘れるために今までのこと全部を忘れてしまうようです。
なかなか脳も不思議です。
また誰にでも起こるわけでなく特殊なケースですよね。
とてつもないショックを忘れるためのリセットですから、テレビのように自分が誰であったか探らない方も多かったりします。自分は誰であったかわかることでショックな事も一緒に思い出すこともありますからね。

日本では1年で8万人くらい行方不明者がいて特別に事件性がないと警察介入もあまりないようです。

もしかしたら解離の方もその中にいるのかもしれません。

吉祥寺いろはメンタルクリニック 日比慎太郎